「園芸は人生の貴重な時間と労力を惜しむことなくつぎ込み、一輪を咲かせる罰ゲームである」
はじめまして、観葉植物販売店らくうぇるのページを見てくださってありがとうございます。
のっけから園芸を全否定の罰ゲーム呼ばわりですが、いや、本当に前世でなにかしましたっけってくらい罰ゲームです。
「園芸は人生の貴重な時間と労力を惜しむことなくつぎ込み、一輪を咲かせる罰ゲームである」
はじめまして、観葉植物販売店らくうぇるのページを見てくださってありがとうございます。
のっけから園芸を全否定の罰ゲーム呼ばわりですが、いや、本当に前世でなにかしましたっけってくらい罰ゲームです。
あふれる園芸用品や余った用土。
腰に来る無理な体勢での植栽作業。
見頃が終わった鉢植えの土などの処分。
皆さんもよく見かける光景だと思うのですが、土だけ入った鉢が大量に放置されているお庭。
すごくわかります。責める気持ちにはなれません。だって罰ゲームですから。
しかし目をそむけてはいけない現実もあるのです。
化石燃料等によって焼成された鉢は環境負荷を与えてユーザーの手元に渡ります。
それを捨てることによって限界の近づいた最終処分場を圧迫し続けています。
種子や根が残った状態で用土を適切でない方法で処分することで、在来植物との交雑により遺伝子汚染を引き起こしています。
そこには環境負荷の大きい趣味であるという「楽しくない」現実も横たわっているのです。
私達「らくうぇる」は皆さんと一緒に考え、解決の道筋を作っていきたいと考えています。
きっとその過程で私達「らくうぇる」にも「前世で何かしましたっけ」と思うような罰ゲームが待っているかもしれません。
それでも私達「らくうぇる」は、皆さんの心の中に咲く大きな一輪を楽しみに歩き続けたいと考えています。楽に植える、楽しく植える「らくうぇる」をどうぞよろしくお願いします。
らくうぇる店主の佐藤は、元々は2005年から⼤和市の飲⾷店「くらげ亭」営業してきましたが、2020年新型コロナウイルスの流⾏による緊急事態宣⾔等での店舗休業要請と県を跨ぐ移動⾃粛により、やむなく無期の休業状態に。
「コロナ警察」などと言われる人たちが、営業している飲食店に苦情を入れたりとギスギスした世の中に少しでも彩りをと思い、店外に花壇を作り県内ホームセンターの植物コーナーに⾜を運ぶ⽇々を過ごしました。
集中的に園芸に取り組む時間が増え、植物から癒しを得たため店舗にも植物が増えていきました。
植物の増加と同時に、枯れて不要になった植物や栄養がなくなった⼟や鉢の廃棄⽅法に頭を悩ませ、また、売った後に廃棄について請け負ってくれる園芸店や廃棄問題解消に取り組んでいる事業者がほとんど存在しないことにも気づきました。
現状では、不要になった植物や鉢等の園芸⽤品は即廃棄され、最終処分場⾏きになっています。
このことをきっかけに、植物や⼟、鉢を還流させる仕組み、市場が確⽴されていない(楽しくない)現実に問題意識を持つようになりました。
環境省が発表した⽇本の最終処分場の残余年数は2019年は全国平均で21.4年です。
(引⽤ https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21020301.html )
飲⾷業界ではフードロスを減らすSDGs活動が⾼まっている⼀⽅、園芸業界では植物ロスを減らすSDGs活動が浸透しておりません。このままでは園芸が環境に与える負荷が少なくありません。
誰もやらないならば自分がと思い立ち2023年6月に「らくうぇる」を神奈川県厚木市にオープンしました。
オープン当初は捨てられそうな植物や植木鉢、「そんなもの買う人いるの?」といった意見も多く、私自身も手探りのスタートでした。しかしながら多くの理解者と、何よりも私達のサービスを必要としている多くの人たちに支えられ、遠方からの問い合わせ等大きな反響を頂いています。
扱った多くの植物一つ一つにストーリーがあり、一般のリサイクルとは一味違ったビジネスとなっています。全ての植物の事情を把握しているので、若いご夫婦などが購入してくれたときなどは目指していた「循環」の完成を感じ、やって良かったと感じる瞬間です。
私達「らくうぇる」はそう遠くない将来、観葉植物がリサイクルによって循環し、環境負荷の少ない園芸の未来が来ると信じています。