「かなえちゃんさーレーカって知ってるレーカ」
「レーカ・・・どういう字書くんですか?」
「冷たい夏と書いて冷夏と読むのよ」
「初めて聞く言葉ですねぇ」
「っ・・・」
かなえちゃんがものを知らないのではないのよねぇ。
最近使ってなかったものなと思い調べてみた。
本当に冷夏と呼ばれるものは2003年が最後であるらしい。
2003年日本は冷夏の波に飲み込まれた。
海の家は天を仰ぎむせび泣き、夏祭りのイカぽっぽ焼きは無情にも廃棄された。
夏を諦めきれないリーマンが寂しくビヤガーデンで熱燗をすする。
そしてトドメは小学校夏休み明けの「アサガを成長日記」。
すべての日記がことごとく「咲かずに枯れました」で締めくくられ、教員は号泣しながらハナマルを描き続けたという。
それが冷夏である。
かなえちゃんとか生まれたてだもんなぁ、その頃。
なんか地球ヤバないすかね。
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